5月  Man太郎の日記風ラーメンメモ
【2009年5月分】
今月の実食数 ラーメン 25 (新規店 15)
蕎麦 3 路麺 0 うどん 0
今年の実食数 ラーメン 157 (新規店 60)
蕎麦 4 路麺 7 うどん 6

今月の自分勝手なラーメン好み度です

【また行きたい】
(3杯)
太公望大喜笑の家
【おいしかった】
(20杯)
おいでや杉山三幸さくら湘南乃家
ZOOT鶏豚むらさき山胡心房万福
いし8番ラーメン 麺座 昭島喜神 品川
T.KINOSHITA立川つばさ家
三代目 MARUSUKE釜めし なかい
げんこつ堂TJ'S BARいち林
【まあまあかな】
(0杯)
    
【もう行かない】
(1杯)
某店


 5月30日(土)
群馬・渋川の「いち林」へ。実は以前訪問したのですが、営業時間内に間に合わなかった宿題店です。広めの店内には席がゆったりと配してあるのが家族連れでも訪れやすいことでしょう。駐車場もたっぷり。

ラーメンは醤油・塩・胡麻の三種類で、一番興味のあった塩味に味付煮玉子をトッピングしてみました(650円+100円)。透明感のある褐色を帯びたスープの表面には余計な油は皆無。突出した風味はないものの、鰹節や煮干しなどの魚介系がじわりと香るバランスに優れたスープです。味付けはシャープさのある塩味(粟国の天然塩と広島の藻塩などを使用しているらしい)。シンプルながら奥深さがあり、最後まで飽きずに食べ進めます。また、化学調味料未使用のため、食後もさっぱりとしています。

細めのストレート麺は、適度な硬さがあり、さっくりとした歯ごたえがあります。量は多くないものの、大盛りはできないようです。

味見した醤油味は、ベースのスープは同じと思われますが、有機丸大豆醤油の非常にまろやかな醤油の風味とダシとのマッチングの良さは、こちらが好みという人がいてもおかしくないと思います。

都内にあったら行列店になるだろうと思わせるほど、個人的には気に入りました。


 5月27日(水)
勝どき駅から近い「Raaa麺 & dining TJ'S BAR」へ初訪問してみました。店名どおりお洒落なお店です(ぐるなび)。ランチにはラーメンとカレーを提供しており、ディナータイムでは本格的な飲みができるものの、ラーメンも食べることができます。豚は鹿児島県産、鶏も鹿児島県産の南国元気鶏を使用しているとのこと。

Raaa麺+煮たまご(950円+150円)。ダシは豚骨と鶏のミックスで、鶏の方が前面に出ています。表面の油は多いものの食べ進む時にはしつこくは感じませんが、それよりも塩分が濃いめなのが気になってくるかな。もう少し薄めだと、より素材そのものを楽しめることができるのかもしれませんが、後半までダシは強めに主張してきます。

麺は細めのストレート。白っぽく加水が低く、サクッとした歯ごたえがあります。スープの吸い込みが早いのかな?と思いつつも、後半でのへたり感はありません。

特筆すべきは煮たまご。ここまで白身がしっかりと色付いて味が染みているのはなかなかないです。メニューを見て150円というのは一般的には高めながら、これはなかなか。

芋焼酎がまあまあのラインナップだったのと、煮込みが独特の味付けだったので、また行ってみたいと思います。


 5月25日(月)
会社が午後から休みだったので、八王子の新店2店に行ってみました。

まずは、「煮干鰮らーめん 圓」。元・「勇次」@町田が移転・改名して、23日にオープンしたばかり。14時ごろと中途半端な時間にも関わらず、お客さんがいたのには驚き。皆さんよくご存じでですね。

メニューは、煮干正油・煮干うす口正油・豚骨煮干に、つけ麺をはじめ限定が食券機にはありましたが、今日は一種類のみの提供ということで、煮干正油らーめん(650円)

2杯づつ雪平鍋で温めるので熱々のスープなのですが、不思議と湯気が立たない。表面の油でコーティングされているからでしょうか。そのわりに油っぽさは感じません。煮干しが極めて強く効いたインパクトのあるスープで、その強さのわりに臭み・酸味・エグ味はなく、手間をかけて作っていることがひしひしと伝わってきます。動物系やその他のダシの素材が何なのかわからないぐらい煮干しが前面に出て、最初から最後まで煮干しの風味が際だちながら食べやすいスープは珍しいです。味付けは醤油で、キレがあります。化学調味料未使用というのが、さらに食べやすさを演出しているのかもしれません。

麺は自家製麺。お店の中にガラス張りの製麺室があります。平打ちストレート麺はエッヂがなく楕円形に近い断面。滑らかで多少のモチモチ感がありつつもサクッとした歯切れがある独特な麺。これも他店ではなかなか味わえないです。
蘊蓄によると、北海道産・関東産小麦と千葉産発芽小麦を使用し、生卵を沢山入れた自家製麺、とありますが、相当な研究を重ねた麺だと思われます。

チャーシューは最近めっきりと少なくなった本格的な焼き豚で、油が少なく硬め。かみ締めると肉の旨味を感じます。煮豚よりは手間がかかるのでしょうが、今後とも続けてほしいです。

「勇次」はじわじわとした和風系だったのに比べると、かなりインパクトのあるラーメンに変えて再出発したようです。煮干しを前面に主張したスープだと、「伊藤」@王子、「遊」@鶯谷、「つしま」@浅草などがありますが、そのどれとも似ていないばかりか、それらのお店よりも煮干しが強いのに食べやすい。何とも凄いお店ができたもんです。



もう一店の「博多拉麺 げんこつ堂」は4月26日オープン。「博多独特の呼び戻し製法を用い、特製の大羽釜で拳骨と豚頭を長時間煮込んだW豚骨スープの濃厚博多ラーメン」というのがウリです。確かに厨房の奥には、大きな羽釜が三基、グツグツと湯気を立てていました。

呼び戻しとは、スープの寸胴または羽釜の豚骨スープを使い切る前に、新しく仕込んだスープを継ぎ足していく製法です。その製法で個人的に印象に残っているのは、久留米ラーメンである「魁龍」@小倉。とにかく豚骨オンリーで、癖もあるけど食べ進むにつれて気にならなくなる独特のスープでした。

メニューは、げんこつらーめんを主軸に、醤油焦がし・マー油・坦々などなど。初訪問店は余程のことがない限り最下価格のラーメンを食べることにしているので、げんこつらーめん(650円)。

白茶濁の豚骨スープの上に、背脂とマー油を浮かべてあります。スープそのものは豚骨の臭みはありませんが、個人的にはもう少しダイレクトに豚骨が感じられるほうが好み。卓上の生ニンニクをガーリックプレスで搾り入れると、ニンニクが主張しすぎてしまいました。

麺は極細のストレート麺。硬さはあるものの博多ラーメン独特のポキポキ感はありません。加水が低いものの博多直送の麺ではないと思われます。

チャーシューは肩ロースで大きくて厚みがあります。適度な味付けで、博多系のラーメンはなぜかチャーシューが軽視されがちなのですが、それに比べると上質に仕上がっています。

昔ながらの博多・長浜・久留米ラーメンには背脂は浮いてないですし、マー油は熊本ラーメンが発祥ですから、看板にある博多ラーメンとしては多少違和感があったものの、「一風堂」を博多ラーメンにくくっているのですから、東京においては博多ラーメンでいいのかなと。
個人的には、背脂やマー油のない素ラーメンで、ベースのスープそのものを味わってみたいところです。


 5月24日(日)
奥多摩・JR川井駅から青梅街道を離れて北上し、大丹波川国際虹ます釣り場の至近にある「釜めし なかい」に行ってみました。11時営業開始で、12時前には10人ほどの待ちと人気店のようです。

店名どおり釜飯はもちろんヤマメや鮎などの定食をはじめ、そば・うどんなど幅広い品揃えです。ご自慢の釜飯は同行者に任せて、ラーメンがあったので食べてみました。

しめじラーメン(600円)は、釜飯(1100円〜)に比べてリーズナブル。
透明感がある中にたぶんダシから染み出たと思われるやや濁った部分が混じり、鶏がらベースの優しい味わい。醤油はキレよりもまろやかさがあります。スープそのものには、しめじの風味はありません。

麺は細い縮れ麺。硬い茹で上げではないですが、優しいスープに対しての違和感はありません。
チャーシューは2枚。モモ肉で油は皆無ながらぱさつきはなく上質。しめじは醤油味付けがされていて、そのものは風味がたっぷりながら、スープを邪魔しない程度で、かつ主張があります。量がもう少し多いとさらに満足度が高いのかも。

観光地のラーメンとしてはなかなかの味を出していると思いますし、隣り合わせたたぶん常連のご夫婦は、鮎焼きなどの一品料理を堪能して、〆にこのラーメンを食べるというコース。確かに、さっぱりとしていて〆には最適ですし、それほどここのラーメンのファンが多いのかもしれません。

釜飯がメインのお店ながら、侮れない一杯でした。目から鱗。
帰宅して地図を見てから気づいたのですが、ラーメンが食べられる都内最北端かもしれません。


 5月23日(土)
青梅の釜の淵公園で、知り合いらとBBQ。ピーカン過ぎず風もなく、絶好の日和でした。

単なるBBQではなく、ローストビーフがメイン。時間をかけてじっくりと炭火で焼き上げた中心部がピンク色で、分厚く切り分けてもナイフは不要の柔らかさとジューシーさ。下手なお店よりもランクが上でしょう。さすが、手慣れている人は凄いや。


 5月22日(金)
新宿三丁目の「三代目 MARUSUKE」に行ったのですが、デジカメを忘れて凹む・・・。なので、メニューや値段には間違いが含まれているかもしれませんのでご容赦下さい。オープンしてから6年、「らぅめん助屋 駅前店」@長野の暖簾分け店とのことです。

ラーメンは、白・黒・赤・味噌豚骨・和風豚骨と、つけ麺が醤油・味噌・魚介、まぜそばもあり幅広いラインナップです。初訪問なので、白らぁめん(670円)を油の量・麺の硬さとも普通で。

白茶濁のスープに細かな透明な油が少量浮いており、豚骨が良く染み出た滑らかなスープで、ベースはどちらかというとサッパリ系の博多ラーメンに近い印象です。ただ、醤油の輪郭が際立ち、胡椒がアクセントを加えているのが、博多とは違って他にはない味わい。個人的には好きな部類です。

麺は細麺で茹で時間は短いながら、加水は博多ほど低くなく滑らか。替え玉もありますが、比較的量が多く後半もへたらないので、大盛りがあってもいいぐらいの印象です。

博多ラーメンそのものを提供するのではなく、豚骨・細麺などの良いところを凝縮させたような一杯でした。つけ麺がどのような麺なのかが気になるところです。


 5月21日(木)
帰りがけに「横浜家系ラーメン 立川つばさ家」に行ってみると行列が! 夜でも人気があるんですね。5人待ち10分ほどで着席。二度目の来店です。

今日もラーメン(650円、麺の硬さ・醤油の濃さ・油の量は普通で)
前回に比べて、豚骨・背脂・鶏油ともしっかりと出てバランスが良くなっていました。前回は開店直後だったので、昼と夜の違いかもしれませんが、とても食べやすい。麺は普通のほうがモチモチ感があって個人的には好きで、スルスルと食べ進むことができました。

結果、同じロットの麺硬めの人を追い抜いてトップ抜け(笑) ラーメンを食べるのはそれほど早くないのですが・・・。
夏季の限定メニューになるのでしょうか、つけ麺も美味しそうでした。


 5月20日(水)
18日にオープンした「麺処 喜神 品川店」に行ってみました。本店は中野にあります。ランチタイムなので常時5人ほどの待ちができていました。品川にはラーメン店の集合施設、品達があるとはいえ、それ以外はラーメンの不毛地帯な上に、そもそもランチを食べられるお店が少ないので、ラーメン好きだけでなくとも新店に来店するのはわかります。

メニューは、ラーメンが醤油・塩、つけ麺が醤油・塩・和風・ぶっかけと、お店の特徴でもあるぶっかけバリ麺というラインナップ。自家製麺で、並盛りでラーメン 210g、つけ麺 375g、ぶっかけバリ麺 250gと量がたっぷりです。ましてラーメンは600円からというのはリーズナブルです。

塩らーめん(600円)は、鶏が良く効き、和風は強くありません。塩がシャープに効きながら奥深さがあります。表面の油の香りがアクセントになっていて、かなり自分の好みの味。

中細麺は軽くウェーブがかかっていて、硬めながらソフトで滑らかな口当たり。麺そのものに特徴があります。ただ、麺が長くてやや食べにくいのが難点(笑)

具も気になる点はなく、非常にバランスの良い一杯でした。醤油も食べてみたいですし、つけ麺の太麺が気になるところ。しかし375gは自分には多いなぁ・・・。



夜は立川ラーメンスクエアの「和らーめん T.KINOSHITA」で、未食のコク深醤油らーめん(730円)。

あっさり醤油に油を多めにしてこってり感を演出したラーメンと発券機に解説がありましたが、確かに油と刻みネギが多いもののしつこくなく、本来のスープ・醤油の風味を損なうほどのものではありませんでした。

ここの醤油は、丸中醤油@滋賀県の杉樽三年熟成・古式天然醸造なのだそうですが、風味があってまろやか。醤油好きにはたまりません。


 5月19日(火)
ワンタンメンを中心とした「某店」に行ってみました。ワンタンは肉と海老、スープは塩・醤油・四川の三種類があって、ミックスワンタン麺(仮称)を塩味で。

スープは味付けがめちゃめちゃしょっぱい。塩分濃度は「がんこ」と同等でしょうか。いかんせんダシが効いていないので、より強めに感じてしまいます。分量を間違って作ったとしか思えないレベル。
麺は硬いのか柔らかいのかよくわからないボソボソ感。生麺なのかなぁ?
肝心のワンタン。肉はジューシーさがなく、海老はプリプリ感も風味も感じられず、皮が蒸しなのか、茹でてから時間が経っているのかよくわからない中途半端な印象でした。

個人的には、肉・海老ワンタン麺に関しては、閉店してしまった「支那そば 八島」が最強レベルなので、どうしても比較してしまって、評価が厳しくなっていると思いますので、あくまでも参考ってことで。


ランチは会社近くに先月オープンした蕎麦店に初訪問したのですが、そちらも期待していたレベルからすると満足感を下回っていたので、今日は不完全燃焼でした。

そんな日もありますよね・・・。


 5月18日(月)
有給休暇が余りまくりで、スケジュールも入っていなかったので会社をお休みしました。病気以外でお休みするのは直近がいつだったか思い出せないです。

昼は小平の「九州ラーメン いし」へ。ブリヂストン本社が久留米から小平に移転する際に一緒に移転してきて、以前はブリヂストンマーケット内にあったのですが、マーケット閉鎖(でしたか?)に伴い、2年前に駅の反対側に移転しました。移転後は初めての訪問になります。

メニューはほとんど変わってなくて、ラーメンの価格が100円アップされていましたが、ラーメン(600円)を。平ざるで麺を掬い上げ、鍋の縁にコンコンコンと当てながらしっかりと湯切りするのは以前と同じです。

豚骨がしっかりと染み出た白濁スープながら、以前はもっと豚骨臭いスープだったような気がします。商店街の中にあるため周囲に気づかって以前のように豚骨を焚き出せないのかもしれません。久留米にしてはさっぱりとしたスープに位置すると思います。
後半は最初から入っている紅生姜の風味が強くなって食べやすさは増すのですが、個人的には以前の豚骨臭いスープが好きかな。

麺は細い縮れで、加水が低くなく博多ラーメンとは異なる麺は、硬め指定にも応じてくれるようですが、指定なしでも硬めに茹で上げでられています。

気になる点はありましたが、この地区で本格的な久留米ラーメンを食べられるのは貴重だと思います。



数時間後、昭島・モリタウンのフードコートにある「8番ラーメン 麺座」に行ってみました。石川県加賀市に1号店があり、国道8号線沿いにあるのが店名の由来だとか。数多くのFC店を展開していますが、昭島店は初の「ショッピングセンター・フードコートタイプ」として、また東京初出店のお店となるようです。

看板メニューの野菜ラーメンを醤油で(480円)、ワンコインでおつりが来るのは安いですねぇ。

「とんこつ」とうたっていますが、豚骨の香りはせずにまろやかなスープは醤油がほどよく立ち、胡椒がアクセントで甘みもあります。温度はもう少し高いほうが良いかもしれないですね。

麺は太麺平打ちで、硬さ・コシはないちょっと変わった食感ながら、スープとの相性は悪くないです。

野菜はキャベツが多く、もやしと少量のニンジン・タマネギ・挽肉を炒めて煮込んだもの。チャーシューは小さく適度な味付け。「8」を模した蒲鉾(通称「ハチカマ」と言うらしいです)がのっています。

フードコートでこの価格ならば、なかなか良いのではないでしょうか。


 5月17日(日)
羽村の「万福」へ、たぶん7年ぶりだと思います。昔の街の食堂のようなテーブルと椅子など、雰囲気は全く変わっていません。古いお店のはずなのに、綺麗に使われてることがよくわかります。さらに驚いたのは、値段もほとんど変わっていないこと。ラーメンが500円です。丼も一緒。

未食の塩ラーメン(500円)、醤油ラーメンは醤油がキリッと立っているのが特徴なのですが、塩は極めて透き通ったスープからダシの風味が香ってきてふくよかな印象。

自家製の麺は平打ちで、表面は滑らかで、硬すぎない食感がスープととても合っています。チャーシューはモモ肉の煮豚で、この手のチャーシューを出しているお店は少ないでしょうね。

以前はなかったざる中華だと、さらに麺の特徴が引き立つのかもしれませんね。再訪必須。


 5月16日(土)
以前からずーっと行きたかった蕎麦店、石神井公園の「手打そば 菊谷」に地元の常連さんに連れて行っていただきました。05年開店で修業先が秩父の有名店である「こいけ」ですからね。「こいけ」は一茶庵の片倉康雄氏の愛弟子。同じく有名な「達磨」@広島の高橋邦弘氏と兄弟弟子、という流れになります。

つまみを多数いただきつつ、日本酒を多種いただいてから念願のもりへ。

一枚目は、茨城産の十割。フレッシュな蕎麦の風味が極めて高く、細打ちなのに強い食感があります。つけ汁に漬けなくてもそのままで食べ進めるほど上質な蕎麦には感動ものです。

二枚目は、福井産十割の三日熟成。細内のわりにはやや粘性があり、熟成らしい香りがします。熟成をさせる意味は、蕎麦がこなれるようにするため?でしょうか? 個人的にはやはり三たてがいいかな。

三枚目は、栃木産十割の太打ちで、田舎蕎麦に近い粘性のある食感。

つけ汁は鰹節・甘みとも控えめで、聞けば蕎麦本来の風味・旨味を堪能するためのものだとか。確かに「こいけ」もそのようなつけ汁でしたね。しかし、蕎麦そのものでは師匠と同等、もしくはそれ以上の出来になっていると思いました。

凄いお店です。また是非とも行ってみたい。(画像


 5月15日(金)
町田の「胡心房」へ。多摩地区にある有名店なのに実は初実食なんです。以前2度ほど訪問しているのですが、早仕舞い・臨時休業と、自宅からは意外に遠いこともあって、なかなか食べることができなかったのです。

入店してまずは客層に驚きました。女性が過半数。これはラーメン店ではなかなか見られない光景です。厨房内も店主だけでなく2名の店員さんも女性。その的確かつ丁寧な案内も相まって、店内は温かい雰囲気に包まれているように感じます。

メニューは、ラーメンと夜限定メニューのつけ麺に加えて、女性限定のヘルシーセット(ヘルシーラーメン・10品目サラダ・本日のヘルシーデザート)を用意してあるのも、女性に人気の秘密なのかもしれません。

味玉らぁめん(800円)。豚骨ベースとのことですが、臭みはもちろんのこと油もなくて豚骨らしさは皆無。和風の風味も感じますがおとなしめです。なのに非常にまろやかで奥深さがあります。鰹節とガーリックオイルから作った表面の黒っぽい油が浮いていますが、それも突出したものではありません。

麺はストレートな細麺で、しなやかなコシが特徴的。スープを適度に持ち上げてくれます。

バラ肉チャーシューは柔らかくジューシーでしっかりとした味付け。メンマは穂先メンマでこちらも適度な味付け。薬味はレタスとネギ。レタスは珍しいですが、食べてみると全く違和感はありません。むしろこのスープにはあったほうが良い。味玉は黄身がゼリー状の半熟で、全体に味がまわっている上質な仕上げとなっています。

食べ終えてみると、いかにも女性が作ったラーメンという印象でした。インパクトよりもバランス重視なので、ガッツリとしたラーメンが好きな人には物足りないかもしれませんが、前述のとおり女性にはお薦めできる一杯なのでは、と思います。

また、ラーメンを作る工程も見ていただきたい。店主がタイミングを見計らって丼に再加熱した小鍋から丼にスープを注ぐ・茹であがった麺をチャッチャッと小気味良く湯切りして丼に入れる・店員さんを含めてすかさずチャーシューなどの具をのせる・・・。あまりにもスムーズで見ていて気持ちが良いです。

お客さんにサーブするする際の声がけ・お仕事もここならでは。カウンタに置いてあるレンゲを、ラーメンを配したお客さんの近い場所にさりげなく移動させるなど、無駄な動きはもちろんのこと、ラーメンに関係ない会話など皆無です。真摯にラーメンを提供したいという気持ちがひしひしと伝わってきます。

ラーメンが出てきた時点で、満足して退店することを予測できてしまうお店って、あまりないですよね。


 5月14日(木)
ランチは三田へ。第一候補の「らぁめん 丸」は10人ほどの待ちがあったのでパス・・・残念。なので、「中華そば むらさき山」へ行ってみると待ち5人。もちろん並んでみました。TV特番放映後は20人以上の行列があったことを考えると、ずいぶんと落ち着いてきたようです。

中華そば(650円)。強すぎない動物系と和風が融合したダシのいわゆるWスープは、インパクトはよりもバランスを重視しています。それに加えて、揚げネギの風味が特徴的。

麺は細めのストレート(丸山製麺)で、やはり個人的にはもう少しだけ柔らかいほうがスープには合うような気がします。でも、今のままでも満足度は高いんですけどね。

以前から夜に飲んでみたいと思っているのですが、そろそろ実現できるでしょうか。


 5月13日(水)
浜松町の「Yakitori Bistro Style ZOOT.」へ初訪問。その名のとおり焼き鳥ダイニングなのですが、昼はラーメン専門店になっています。蒲田の「ZOOT」の姉妹店ということで、化学調味料は未使用。

味玉ラーメン(800円)は、魚介強いダブルスープで、油は少ないもののどっしり濃厚でとろみがあるほどながら、化学調味料未使用のためでしょうか、後味がすっきりとしています。やや甘味の独特の味付けで、柚子が隠し味。

中太で軽くウェーブがかかった麺は多少太い程度なのですが、プリッとした食感は独特のもの。これは面白い麺です。

ラーメンとつけ麺があり、つけ麺を食べている割合がやや多かったかもしれません。太麺でやや灰色ががっているように見えましたが、香りと歯ごたえに期待できます。



福生の「鶏豚 TORI TON」も初訪問。福生駅東側の飲食店が集中している区画の中にある夜だけの営業のお店で、なかなか訪問できなかった次第です。メニューは、鶏ガラスープの醤油・塩と、豚骨スープの味噌。つけ麺もあります。

塩ラーメン(600円)は、透明感がありつつ白濁のスープは極めて鶏の風味が強く主張して、丸鶏を使ったスープとは味わいは異なりますが、鶏白湯と言って良いと思います。味付けはシンプルな塩味。表面に浮いた多めの油がアクセントになっていますが、食べ進んでもくどく感じないのは不思議。

麺は加水が高めの黄色い縮れ麺で、適度な硬さ。高温のスープの中でもへたらずに。チャーシューはバラ肉で、柔らかく濃くない味付け。上質なのでチャーシュー麺でもいいかと。

夜だけの営業ながら、飲んだ後でもスッと食べられるラーメンだと思います。お勘定の際に割引券を頂いたこともあり、醤油も食べてみたいです。


 5月10日(日)
瑞穂の「横浜らーめん 湘南乃家」(しょうなんのいえ)へ。店名どおり家系ラーメンのお店で、07年8月オープンで武蔵家出身とのこと。武蔵家は複数ある(あった)のですが、メニューにキャベチャーがあるので、「六角家」「武蔵家」@吉祥寺の流れなのかもしれません。

メニューは定番のラーメンのほかにつけ麺もありますが、初来店なのでラーメンを。食券機では、並ラー(600円)になります。麺・味・油は普通で。ライスは無料で、セルフサービスになっているのは家系だけでなく珍しいサービスですね。

スープの表面の油は少なめながら、豚骨がほどよく染み出てて、背脂の甘みは良く出ています。味付けは塩が強めでやや濃いめに仕上げているのは、無料のライスとの組み合わせを考慮したものかもしれません。スープの濃厚さという点ではおとなしめなスープながら、良くまとまった家系のスープだと思います。

太いやや平打ちでウェーブがかかった短めの麺は、いかにも家系。適度な硬さの茹で方で、モチモチ感があります。家系の定番でもある酒井製麺は、ほんとに相性が良いですね。

チャーシューは肩ロースで、スープに浸しておくと脂身に沿ってバラバラになるほど柔らかく長時間煮込まれたもので適度な味付けがされています。一般的に家系ラーメンではチャーシューに満足したことがなく、どちらかというとレベルには満足できませんでしたが、ここのチャーシューは良いです。

ここは以前は「黒潮らーめん 宝船」、その前は「夕焼け軒」だった場所です。交通量の多い国道16号に面していて、駐車場も10台以上完備。テーブル席が多いので、家族連れでも立ち寄りやすいと思われるのですが、なぜかお客さんが少ない。この味が安定的に提供できるのならば、個人的には「味>来客数」ですね。


 5月9日(土)
八王子・北野の八王子総合卸売センターにある「中華そば さくら」へ。狙いはもちろん自家製手切りの焼きそばだったのですが、直前で売り切れたそう・・・。

なので、「今日のおすすめ」メニューにあったにらそば(750円)にしてみました。定番メニューにはありません。

ニラとモヤシを中華鍋で炒めて軽く塩で味付けをした具がトッピングされています。炒めた香ばしさが前面に出て、本来のスープの風味は隠れてしまうものの、これはありだと思います。

味見した味噌ラーメンは、モヤシと三枚肉の細切れを中華鍋で炒めてスープを作っていました。モヤシの量が多くてタワー状になっています。油は少なめで、赤味噌を含んだ香りと味わいがあって、札幌味噌ラーメンにはない味わいが楽しめました。

麺は自家製の太麺で、ヨリが入り硬すぎずモッチリした食感。麺を楽しむならば、シンプルなメニューをお薦めしますが、これもまた一興でした。

ここは味はさることながら、お店の方々のホスピタリティが素晴らしい。自分の来店が遅くて焼きそばを食べられなかった訳ですけど、それをしきりに気づかった言葉をかけていただいて、こちらが恐縮してしまいます。


 5月8日(金)
南麻布の「笑の家」へ。店名どおり家系、それも六角家姉妹店の正統派家系です。

ラーメン(700円)、好みは味薄め・麺硬めで。ほんとは麺は普通の方が好みなのですが、同一ロットの人が皆さん硬め指定だったもので、自分だけ遅く出てくるのは勘弁ってことで(笑)

今日は表面の油が多い! 寸胴から直接スープを注ぐので、日によっては量がことなるのですが、ここまで多いのはなかなかないです。家系のラーメンは、豚骨の香り・背脂の甘さ・鶏油の風味の一体感だと思っているのですが、今日は正しくそんなスープでした。

想定範囲内のブレが素晴らしかったです。


 5月6日(水・振替休日)
湯島の「らーめん 天神下 大喜」へ。ホール担当の女性、いつも素早く的確でかつ物覚えが良くて、間違いなく超人気店をここまで支えてきた彼女が9日辞めてしまうというので、お別れの挨拶を兼ねて訪問しました。

13時で10人待ちとさすがの人気店。約30分で着席。カウンタではなくテーブルに案内してくれるのは、飲んで長居することがわかっているからでしょう(笑)

レモンサワーから始めて、つまみは味付玉子と餃子。餃子の味付けが変わりましたね。餡に干し海老を入れているようで、その香りが鼻孔に立ち上ります。これはいい。ついつい何杯もおかわりをしてしまいました。入店時に自販機で2杯分の食券を購入したのですが、全く足りません(笑)

〆は、この時間では残っていないだろうとあきらめていた限定の、かしわもりそば(900円)。ここは太麺が一番最初に売り切れるのにもかかわらず、何と食券機ではふつーに販売していました。聞けば、日によって上下が激しいらしいです。

つややかな自家製の太麺は、小麦の香りが引き立ち、そのままでも食べられるほど。これだけでも満足度が高いです。付け汁は醤油味ながら風味が良く、鶏肉がゴロゴロ入っています。特につくねが秀逸で、これだけでも成立するのではないかと思うほど素晴らしい出来映え。

やはり、ここは目が離せないです。


 5月5日(火・祝)
地元の「太公望」へ行くと2組待ち。いつもの土日比べてお客さんが多いようでした。

塩ラーメン(700円)、わざとらしくなく自然で柔らかいダシが香り、それを邪魔しないような塩の味わい。いつもながら唸ります。中太縮れ麺のプリッとした食感が楽しい。チャーシューがフレッシュでまたいいです。

GWのため定休日が変則になっていますので、お気を付け下さい。


【5月の営業情報】
 6(水)は通常は定休日ですが営業。
 そのかわりに、14(木)が臨時休日となり、
 13(水)・14(木)が連休となります。


 5月4日(月・祝)
今日はラーメンではなく蕎麦。
五日市街道、山田交差点近くにある「信州安曇野手打ち蕎麦 たか瀬」へ。以前から気になっていたんですが、なかなか行けなかったんです。13時過ぎで2つある駐車場が満車。たまたますぐに空いてラッキーでした。

一昨年の10月にオープンという比較的新しいお店で、店内は和洋折衷のおしゃれな造り。大きなガラス越しにある打ち場が誇らしげです。冷たい蕎麦・温かい蕎麦だけでなく数量限定でうどんも提供し、丼ものとのセットがあります。純粋な蕎麦専門店ではないものの、お子様向けのメニューもあるので、ファミリーでも立ち寄りやすいと思います。

せいろ(680円)、信州産石臼挽き蕎麦粉を使用した二八蕎麦はかなり細めの切り方で、この時期にしては蕎麦の風味がよく香ってきます。なかなか強い食感があり、喉ごしよりも歯ごたえが特徴的。

つゆは鰹節が適度に香り、やや醤油が立っているのが気になりますが、甘さが控えめでキリッとしているので、個人的には全くOKです。蕎麦湯は粘性はないものの白濁していて、余ったつゆを全て楽しむことができました。

座敷があり宴会にも使えそうなお店です。
レポート画像


 5月3日(日・祝)
武蔵増戸の「三幸」へ。お店のテントが赤から紫に変わり、また、店内のテーブル席を少なくして6席の小上がりを一つ増やしていました。4人以上のお客さんが多いからでしょうかね。

久しぶりに手打ちの幅広麺を、と思ったらメニューにありません。尋ねてみたところ、昨年で提供をやめたのだそうです。体力的に手打ちは無理というのが理由。

なので、ラーメン(650円)。頼んでしばらくしてから気づいたのですが、普通麺/細麺を選択するようになっていました。指定なしの場合は普通麺になるのかな? 以前の麺と同じく白っぽくて細めのストレート麺。硬めではないもののフワッとした柔らかい食感。相変わらずいいですわー

スープは胡椒が最初から入るようになり、食べ始めは違和感があったものの悪くないです。いや、むしろ合っているように思えてきます。

あの独特の手打ちの幅広麺がもう食べられないのは残念ながら、シンプルながら雑味がなくスッキリとした醤油スープが好みなんです。


 5月2日(土)
青梅の「担々麺 杉山」は、ご存じのかたが多いでしょうが、この地区では珍しい担々麺専門店です。夏季は冷やし担々麺(担々つけ麺といったほうがわかりやすい)が提供されますが、まだでした。

14時近くに訪問したので行列はなかったものの、満席で10分ほど待ちと相変わらず人気があります。ガラスで仕切られたカウンタ越しの厨房では、ご主人が休むことなくキビキビと仕事をしており、その真剣な表情からは、一杯の丼を早くかつ丁寧に提供したいという気持ちがひしひしと伝わってきます。

担々麺(880円)、スープの表面は真っ赤ながら辛さは控えめなため、海老などのダシの風味を感じられて、ラーメン店でも中華料理店でもない、ここならでは担々麺に仕上げているのには、いつも感心してしまいます。辛いのがお好みならば、オプションの大辛特製辣油(50円)がおすすめ。

麺は自家製の細麺ストレート。透明感があり、スープとの一体感はもちろんのこと、更にスープを引き立てている役割があるように感じます。食後の杏仁豆腐とジャスミンティーは、甘いものを食べない自分にとっては楽しみな一品です。

GWは定休日にかかわらず変則的な営業となりますので、お気を付け下さい。

【5月の営業情報】
 5(火)は通常は定休日ですが営業とありました。
 そのかわりに、7(木)が振替休日となり、
 12(火)、13(水)、19(火)、26(火)、27(水)がお休みです。


 5月1日(金)
秋葉原の「健康白菜麺処 おいでや」に行ってみました。初訪問です。
2月オープンのようですが、その以前にオープンし、一旦閉店してからリニューアルオープンしたのでしょうか? 地下にあり目立たない入り口を降りた地下にあります。

メニューは、健康白菜麺の塩・醤油とラーメン、つけ麺が逆・スッキリ・塩と多岐に渡っていますが、食べたのは看板メニューである塩健康白菜麺(700円)。

透明感のあるスープは豚・鶏・鴨がベースらしいのですが、それらはあまり感じなくて、白菜を中心とした甘みと香りが良く染み出ているさっぱり系。化学調味料未使用とのことで、口当たりが良いです。軽くウェーブがかかった白っぽい麺はかん水の臭みが少なく、適度な歯ごたえで悪くないです。

具の白菜が多めで面白いですね。野菜補給には良いと思います。