11月  Man太郎の日記風ラーメンメモ
【2008年11月分】
今月の実食数 ラーメン 27 (新規店 11)
蕎麦 1 路麺 0 うどん 1
今年の実食数 ラーメン 291 (新規店 88)
蕎麦 17 路麺 23 うどん 35

今月の自分勝手なラーメン好み度です

【また行きたい】
(7杯)
太公望HIT(2杯)、臥龍特一富屋八島
【おいしかった】
(20杯)
哲麺 あきる野たも品香亭谷ラーメン
三松三四郎新撰組伊駄天杏樹(2杯)、
笑の家(2杯)、揚州商人 立川鷹虎Pour cafe
花道ラーメンショップ青樹のんきや
【まあまあかな】
(0杯)
   
【もう行かない】
(0杯)
   


 11月30日(日)
天気が良かったので奥多摩方面にドライブ。木々が紅葉しはじめ、季節を感じます。五日市方面から行くと、渋滞はなくてワインディングロードを適度に楽しめました。となると、「のんきや」に立ち寄るでしょう。店内の窓からは奥多摩湖が綺麗に見えます。

手打中華そば、値上がりして700円になったのは材料費の高騰からして仕方ないでしょう。遅い時間だったせいか、前回訪問した時よりも表面には濁りのある油を多くまとっています。豚骨のエキスがよく染み出て奥行きがあり、素材から感じる自然な甘みがありました。

場所柄、何十回も食べている訳ではありませんが、今日のスープは今まで食べた中で印象が一番良かった。ここならではの自家製のチリチリ麺が、硬すぎずにちょうどいい歯ごたえだったのも寄与しています。

なかなか行きずらい場所にありますが、いわゆる観光地のラーメン店とは一線を画していますので、奥多摩に行った際はお薦めします。全くの個人的な印象ですが、14〜15時ごろがスープ味わいがより深くなって良いのかもしれません。


 11月28日(金)
先日に引き続き「大宝」のタンメンを狙ってみたのですが、シャッターは開いているものの「準備中」で営業するのかどうかわからない状態だったので、さらに足を伸ばしてまたもや「笑の家」へ。

満席で2ロット待ちだったのかな? カウンタ背面の椅子でちょっとだけ待ち。ラーメン(700円)を今日は麺硬めにしてみました。滅多に硬めにはしないのですけど、たまにはと思った次第。もちろん硬めだと同じロットの中ではちょっとだけ早く提供されます。硬め指定は2・3割ぐらいでしょうか。

今日は無事に普通盛りでした(笑) いつもに比べると味の濃さではなく、豚骨の濃度が高くて鶏油も多めでどっしり感があったように思います。ただ、見た目は透明感のある油が層になっているのは、人によっては好き嫌いがあるかもしれません。味の濃さ・油の量・麺の湯で加減が指定できるので、それぞれの好みでオーダーすることができるのはいい計らいですね。

今日も森田店長が自ら率先してお店を切り盛りしていました。その方が誰なのか知らなくとも、いい意味でお店全体が引き締まっています。ここは定期的に訪問します。



帰り道に「大宝」の前を通ったところ、今にも営業開始しそうな雰囲気で店先に2・3人の待ちがありました。でも、12:45からオープンされても昼休みでは食べられないんですよ・・・。夜は営業しているので、行ってみますかね。


 11月25日(火)
夜は茅場町 or 日本橋の「支那そば 八島」へ。ここは個人的に心底から落ち着ける場所なんです。神田時代を含めていろんな人との出会いがあった場所であるとともに、突然の悲しい別れに涙したこともありました。開店時から使っている席に座ると、それらの思い出がつい先日の出来事であったのかのごとく走馬灯のように次々と蘇ってきます。

そう言えば、毎日お店にいらっしゃるかたとは10年以上のお付き合いになりました。葱チャーシュー・アジの辛しづけ・レタスのオイスター掛けをいただきながらキープ黄八丈でまったりーで、やはりいつものように温かい気持ちになってきます。

店主は私に助けられたことがある、などと言っていますが、それは全くの逆です。味やメニューに対して気づいた点を伝えたことはありますが、切羽詰って落ち込んだ気持ちの時に、神田を含んでここで何度癒されたことか。つらい事があっても明日への活力が得られる、私にはそんな特別な場所なんです。

つまみを追加して、ちょっと飲み・食べすぎたので〆は塩ラーメン+αを麺少なめで。看板メニューであるエビ塩ワンタンメンのワンタンはその名のとおり海老ワンタンなのですが、醤油スープにしか合わせない胡椒がちょっぴり効いた肉ワンタンは塩味との違和感がないんですけど、メニューにないのは店主のこだわりなんでしょうね。

贔屓目を差し引いてもいつもながら満足でした。もちろん、今後とも定期的にお邪魔します。


 11月24日(月・祝)
羽村の「青樹」に行ってみました(初) 8月から「いつ樹」の定休日である月曜だけお店の名前を変え、提供するラーメンは鯛だしではなく煮干しとなります。またそれだけでなく、定期的に味を変えて様々なスタイルの煮干しラーメンを提供するというコンセプトは面白いですね。今は第三弾として「背脂煮干しラーメン」となっていました。新潟のいわゆる燕三条系ラーメンもこの手のラーメンで、「杭州飯店」が有名ですね。

メニューはラーメンとつけ麺をベースとしています。煮干しらーめん(700円)は、強烈な煮干しの香りの醤油スープに、背脂・油がたっぷり浮いていますが、見た目ほどしつこくなく食べやすいです。ひとつ間違えると、食べ手を選びそうなラーメンになってしまうかもしれないギリギリのライン。それがそうならないのは、かなり良く考えられたものと推察します。

茹で時間が長めの麺はエッヂが立った太い平打ちで、食べ始めは硬めで、時間が経つとモチッとした食感が出てくる面白い麺です。麺そのものが良質で、さらにスープとの相性がいいのは自家製麺ならではでしょう。そのメリットを最大限に生かしているという印象でした。

肩ロースチャーシューはローストしてから煮込んであるとのことで、これをつまみにビールを飲みたくなるほどですし、オプションの炙りトロ肉というのが気になりますね。

普段は行けませんが、月曜が祝日の日にはまた行ってみたいです。また、公式サイトにはいつ樹の限定メニューや青樹の情報がアップされています。また、メルマガもありますので、そちらも要チェックです。


 11月23日(日)
地元の「特一富屋」でお気に入りの醤油ラーメン(650円)

一見味噌ラーメンのような白茶濁スープは、表面を油が覆っているため湯気が立っていませんが熱々です。以前に比べておだやかになったと思うのですが、それでも鯵節と豚骨の濃厚さは健在。

チャーシューは柔らかすぎず肉の風味がしっかりと残っている。麺がちょっと緩めだったかな。でも相変わらずの満足感でした。


 11月22日(土)
とある掲示板で話題になっていた、青梅・藤橋の「ラーメンショップ」に行ってみました。赤いテントに「うまい ラーメンショップ うまい」とあるお店を見かけた人は多いはずですが、以前食べた同名のお店がとんでもなく豚骨臭くって、たまたまそうだったのかもしれませんが、個人的には全く合わなかったため敬遠していたんです。

ネットで検索すると、ラーメンショップには深くて複雑な歴史があるようです。
「よこずな」「マルキ」などの系統があり、ここは「椿」の系統だそう。元々は品川区(駅だと大鳥居)にあった「椿食堂」がラーメンショップと名乗ったのが元祖で、今は調味料・麺はセントラルキッチンのFC展開なのかな? 多摩地区では武蔵小金井の小金井街道、ラーメン激戦区とも言える場所でがんばっている「ラーメンショップ 椿」が有名ですね。真実のほどはわかりませんが、家系元祖の吉村氏は椿食堂で働いていたことがあるんだとか・・・。


前置きが長くなりましたが、お店のラーメンに話を戻します。メニューは頭上の壁にあるだけで、ラーメンとつけ麺がありますが、いつものように基本のラーメン(550円)をお願いしました。皿に近い広口で青磁色の丼に盛られ、置いてある大きいレンゲが特徴的。丼はお湯を張って温められているのは、広口で冷めやすいからでしょうか。

濁りが少ない醤油スープはダシの香りは弱いものの、柔らかさのある味付けの醤油味で食べやすいです。細めで軽くウェーブがかかった麺は、おとなしめのスープとの相性がいい。チャーシューは肩ロースで、適度な味付けであるとともに上質でした。

冒頭に記述したトラウマになっていた同名のお店は別の系統ということがわかりました。食べず嫌いはいけないですね。反省・・・


 11月21日(金)
先日に引き続き三田の「杏樹」へ。

実は18日にうどんを食べたのですが、羅臼昆布や鰹節・鯖節などの天然素材にこだわり化学調味料未使用というさっぱりとしたつゆだったのが意外でした。まさか図書館の地下の食堂でこんなうどんを味わえると思っていませんでしたから。

今日は醤油味のラーメン、メニュー名は三田ラーメン(580円)というネーミングです。背油が浮いた醤油スープで、食堂で提供されるラーメンとは見えません。ただ、ダシの香りそのものは弱い。そのかわりダシ以外の旨みが強め。味付けは濃くないのですが、食後に喉が渇きました。

うどんの印象とは180度異なりましたが、この値段なら個人的には許容範囲です。


 11月20日(木)
夜は宿題店である野方の「味噌麺処 花道」へ。中本@池袋、井の庄@石神井公園の経験を経て、若いご主人が先々月オープンさせた新しいお店ですが、その経歴だけでなく味で早くも人気が出ているんです。カウンタ6席のみながら19時半ごろで10人ほどの待ちがありました。カウンタ席の背面に待ち行列がありますが、先日のお店と違い椅子が置いてあるので、カウンタに座ると背後の視線はそれほど気にならないです。

味噌専門で、ラーメン・つけ麺とも味噌・辛味噌・激辛があります。味噌ラーメン(750円)、野菜大盛り・生ニンニクが無料とあり迷ったものの、初めてなのでパスしてデフォで。中華鍋で味噌とスープを合わせ、ニンニクでモヤシを炒めてるので作るのにはやや時間がかかりますが、中華鍋から立ち上ってくるその香ばしさがお店に充満してくるのはたまりません。丼を出される前からまるでラーメンを食べているかのような感覚になります。

熱々の味噌スープは白味噌の割合が高いようです。味噌が持つ風味をふんだんに引き出し、とろみのあるスープは独特です。油が多いわけではなく、また、ニンニクも思ったより強くないのは意外でしたが、逆にそれらでごまかさない丁寧さを感じます。

麺は極太麺で、形状記憶のある縮れ。硬めの茹で加減でモッチリしていて、スープとの相性が良いです。短めで食べやすいのもマル。量は160gぐらいかな? 三河屋製麺とのことですが、この麺屋さんもいろんな麺を作っていますね。つけ麺の麺はさらに太いようで、茹で時間が8分と解説があります。

チャーシューは角煮に近く、厚い切り方。とても柔らかくてちょうど良い味付けです。メンマは幅広で、歯ごたえ・風味がいい。モヤシはサッと炒めてありシャキシャキで、無料ですからこれは大盛りにすべきだったかもしれません。

後半やや味付けを濃く感じましたが、麺との相性を考慮したものなのでしょう。人気がある理由は食べてみると、なるほどと納得できるお店でした。席数が少なくご主人一人で切り盛りしているため多少待ち時間は長くなるものの、ここはお薦めできます。


 11月19日(水)
ランチは東銀座の「Pour cafe」へ。カフェバーながら化学調味料未使用の山形ラーメンが食べられます。冷たいスープのラーメン(お店でのネーミングは山形水ラーメン)は年中食べられますが、これからの季節はやはり温かいラーメンでしょう。山形ラーメン(800円)、以前に比べて50円値上がりしましたが、どこのお店もそうですから仕方ないですね。

強めに鰹節が効いた醤油スープは、表面の香ばしい油との組み合わせがここの特徴です。とてもカフェバーのラーメンとは思えません。平打ちの縮れ麺は硬めの茹で上げで、ややへたりが早いですけど量が多くないので、それほど気にならないうちに食べ終えてしまいます。

客層は女性比率が高く、ロコモコなどのランチメニューを食べている人が多いながら、ラーメンが侮れないお店です。


 11月17日(月)
高田馬場の「麺屋武蔵 鷹虎」へ。店名のとおり新宿の麺屋武蔵の関連店で、ここは7店目となるお店です。新宿・青山のほかに系列としては、(3)二天@池袋、(4)武骨@御徒町、(5)虎洞@吉祥寺、(6)武骨外伝@渋谷、(7)鷹虎@高田馬場、(8)江戸きん@浅草とずいぶんと増えましたね。(正確には、青山が移転のため一旦閉店しているので、現在は7店になります)

昨年2月の開店当時は、豚と鶏のスープの割合を指定できるという他店にはないスープで食べられたらしいですが、現在はスープは一種類です。メニューは、ラーメンが醤油と味噌、つけ麺が醤油と辛いつけ麺があり、麺の量はラーメンは並/大が、つけ麺は並/中/大が同価格となっています。

発券機に懐かしいメニュー、味玉ら〜麺(850円)があったので迷わずそれを並盛りで。
とは言え、新宿のそれとはかなり趣が異なり、いわゆる豚骨魚介系です。粘性があって鶏のスープも入っているのかもしれませんが、強い鰹節などの魚介系の香りでよくわかりません。麺はつけ麺と同じなのかな?極太で、それに合わせているからなのか味付けがかなり濃くてフルボディーのスープ。高田馬場という場所柄、客層は若い人が多いですから、ターゲットをはっきりとさせているのでしょう。

個人的にはBGMの音量だけでなく店員さんの挨拶や確認の声が大きすぎくて、落ち着いて食べる雰囲気ではありませんでした。また、武蔵はどこもそうですが、行列は店外ではなくカウンタ席の背面に並ばせるようにしているので、それも影響しているのかもしれません。


 11月15日(土)
墨田区まで飲みに遠征した帰り道に小腹が減ったので、久々に立川の「揚州商人」へ。終電間際で、店内は飲んでいる人が多かった。メニューの種類が多くて迷ってしまいます。公式サイトにあるように、黒酢や酸辣(スーラー)のラーメンと汁なしをお薦めにしていますが、酸っぱいのが苦手なのでパスして未食だったタンタン麺(880円)にしてみました。

麺は細麺である柳麺(りゅうめん)と、刀切麺(とうせつめん)が選択できるので後者で。刀切麺は刀削麺(とうしょうめん)とネーミングは似ているのですが、刀削麺が麺帯を湾曲した専用の包丁で削り、一本づつ直接お湯に投入するのに対して、刀切麺は通常の麺の作り方に近く、手切り(風?)に仕上げてあるのが違いのようです。なので、製法は国内でたとえると、佐野・白河・喜多方に近いのかもしれません。

刀切麺と刀削麺は見た目は似ていますが、刀削麺よりは硬い食感です。もちろん小麦の種類・配合や麺帯まで仕上げる工程が違うということもあるでしょうが、刀削麺よりもグルテン質が多いんだと思います。刀削麺はプルッとした薄めの部分と、粘性のある歯ごたえの厚めの食感の違いが楽しめるので、どちらがいいとは言い切れないですね。

スープは表面にはラー油が浮いているものの見た目よりは辛さは控えめで、芝麻醤がでしゃばりすぎずに食べやすいです。また、レンゲが二種類付いてきて、金属製の穴あきのレンゲは挽肉をすくって食べやすく、それが味を左右するのが実感できます。良く考えられていますね。細かいことですが、これはうれしい配慮です

首都圏に30店余りを展開しているチェーン店ですが、個人的には他のラーメンチェーン店とは一線を画すお店に位置づけています。


 11月13日(木)
ランチは魚らん坂を越えて古川橋方面へ。「大宝」のタンメン狙いだったのですが、今日も営業していませんでした。昼の営業をやめたのかしら? なので、「笑の家」にしてみました。一時に比べると落ち着いて、待ち時間はほとんどなくなりました。相変わらず森田店長が第一線で切り盛りしています。

ラーメン(700円)、味・油・麺の茹で加減は指定なしで。1ロットで7・8杯作るので、麺硬めが先に次々と出てきます。普通の茹で加減は私と隣の人の大盛りだけ。で、出された私のラーメン、明らかにいつもより盛りがいい。画像はこちらの3枚目です。2枚目の通常の盛りと比べると差は歴然ですよね。実はこの後でさらに30gほど盛られているんです(笑)

丼は普通盛り用なので、麺がスープに浸りきらず盛り上がってる(笑) 想像ですが、1玉多く茹でてしまったんだと思います。先に麺硬め指定の麺を通常どおりの分量で取り分けて、後から盛り付ける普通の茹で加減の麺の段階になってからそれが発覚したので、こうなったのではないかと。

元々ここは好きなラーメンなので麺は何とか食べきりましたが、お腹パンパンです。午後イチの会議では、何度落ちそうになったことか。嬉しいけれど、ランチは腹八分目にしているのでねぇ・・・。


 11月12日(水)
ランチは三田に行くも、どのお店も待ちが激しく、落ち着くまで様子見をしようと商店街あたりを徘徊。すると、区立三田図書館の地下に「杏樹」というお店がありました。ここら辺は良く通っているのに全く知りませんでした。なので迷わず突撃です。

うどん・そば・ラーメン・定食と多くの種類を取り揃えた食堂のような雰囲気で、後からのお客さんがいなかったこともあり、券売機の前でしばし長考・・・。お店の一押しはうどんなのですが、ラーメンがあるのでそれを回避する訳にはいきませんでした。全般的に安めの値段設定で、ラーメンは醤油・味噌などがあり、ネーミングが三田・図書館とここならではです。

こってりラーメン(600円)、ベースは味噌で、こってりというまでしつこくなく食べやすいです。半熟味付け玉子が1個入っているので、さらにお得感がありました。

ランチタイムで満席に近いながら行列はせずにうまく回っているので立ち寄りやすいですので、ほかのメニューも試してみます。


 11月11日(火)
ランチは三田の「らぁめん 丸」へ行くと、待ち3人といつもに比べて少なかったので並んでみました。最近は10人近い行列になっていることもあり、そんな状態では昼休み時間内に会社に戻れなくなるので、泣く泣く断念することが多かったんです。

味噌らぁめん+味付煮卵(700円+超らーめんナビのクーポンで無料)を太麺で。いわゆる札幌味噌ラーメンのように中華鍋で野菜類を炒めてスープを作るのではなく、表面の油が多い訳ではないのに熱々のスープで、かつ、魚系が効いているのがこのお店の大きな特徴です。味噌はスープの風味を隠しがちになるものの、これだけはっきりとダシが主張してくる味噌ラーメンはなかなかないです。

太い縮れ麺はぷりっとした歯ごたえが良く、滑らかななのが秀逸。つけ麺と同じ麺ですが、そのレベルの高さがうかがい知れます。いつもながらの満足度でした。また待ちが少ない時を狙って行ってみます。


 11月10日(月)
久しぶりに高田馬場へ。なぜか近いのに遠くて、宿題店が溜まりまくりの地区です。

その中で今日は、「麺屋 宗 -sou-」にしてみました。昨年4月オープンで、雑誌では年間の賞を受賞するなど、最も優先度が高かったんです。

いくつものラーメン店の経験がある柳氏と、元イタリアン一つ星店シェフ渡邉氏が開いたお店なんだとか。スタイリッシュな外観・内装はラーメン店とは思えないほどの造りで、工業デザインのパイオニアである柳宗理氏がインテリアを手がけたそうです。

メニューは、ラーメンは塩のみで、つけ麺は日替わりとなっていて、醤油/醤油+柚子胡椒/鶏白湯のようです。

初訪問なのでラーメンである焙煎旨塩そば(750円)にしてみました。

鶏ベースのようですが突出したダシは感じないものの、食べ進むにつれてじわじわと滋味深さが押し寄せてきます。味付けの塩味は薄めで、ヒマラヤ産「ピンクロックソルト」と対馬海峡産「浜御塩」を使用しているとのこと。揚げネギの強すぎない風味と、じわりと感じる辛さが良いアクセントになっています。辛さは糸唐辛子だけではなく、油に辛味をつけていると思います。

麺は中細の縮れ麺で、適度な硬さを保持した茹で加減。このスープにはこのくらいの麺がちょうどいい。ただ、量が少なめなので、お腹を満たすにはお店ご自慢の餃子をサイドにオーダーするといいかもしれません。チャーシューは都度、備長炭で炙りその香ばしさが鼻腔をくすぐります。

あっという間に丼が空になってしまいました。スープも全部頂いたのに、食後に喉が渇かないのは素晴らしい。完成形に近いバランスのとれた一杯でした。季節限定(海のミルク和え麺)が気になるところ。

ただ、生ビールのプレミアムモルツはいいとしても日本酒と焼酎とラインナップが平凡かな。以前はつまみ類もあったようですがそれらは見当たらず、お酒を飲む雰囲気ではなかったのが個人的には惜しかった。


 11月9日(日)
立川ラーメンスクエアの「麺行使 伊駄天」で、先日の「濃厚魚介系らー麺」とは違う「澄淡魚介系らー麺」である伊駄天の醤油味(750円)を。

濃厚〜に比べると軽いスープです。もちろん鰹節を中心とした魚介系がしっかりと効いているので物足りなさはありません。油が少ないこともあり穏やかなので、女性でも受け入れやすいスープだと思われます。

麺は平打麺・細麺・太麺の三種を使い分けているとのことで、濃厚〜は平打ち麺だったので、澄淡〜は細麺かと思いきや、濃厚〜と同じく平打ち麺。澄淡〜の塩が細麺のようです。

歯ごたえがあってもちろん悪くはないのですが、濃厚〜ではスープにぴったりと合っていたはずなのに、このスープには麺が強すぎる印象を持ちました。できることならば細麺で食べてみたい。

とは言え、非常に丁寧に作られたラーメンということは十分に伝わってきました。次回は塩を食べてみます。


 11月8日(土)
武蔵村山のダイヤモンドシティーの向かいにある「新撰組」へ。カウンタ10席だけのお店です。ラーメンは豚骨醤油・塩・ピリ辛・黒ゴマ・味噌、つけ麺は味噌・ピリ辛・和風豚骨醤油と幅広いラインナップです。

豚骨醤油である土方(620円)をバリカタで。豚骨のエキスが良く染み出した博多系のスープで、香辛料が軽く効いています。油も少なくさっぱりと食べられます。麺は極細で硬めの茹で揚げ。

豚骨塩である五稜郭(620円)は味付けは異なりますが、印象はほぼ同じ。

で、どこかで食べたことのあるラーメンだなぁ・・・。張り紙の「紅生姜は33本入れる」で思い出しました。福生などにあった「一番」です。替玉の赤玉・白玉の選択も同じだったと思います。この系統のラーメンを久しぶりに食べましたが、たまにはいいですね。


 11月7日(金)
泉岳寺の立ち食いそば・うどんの「三松」にはラーメンもあります。この手のお店で、きちんと寸胴には様々な食材が入っていてコトコトと煮込まれて飴色になっているスープでラーメンを出しているのは珍しいです。

今日は、ラーメン+かき揚げ(380円+110円)。この組み合わせはどうなんだろうと思いつつ頼んでしまいましたが、結論、アリです(笑) 衣から染み出る油が、味に変化をつけてくるのが面白い。そう言えば、閉店してしまいましたが新宿の厚生年金会館の近くにあった「阿闍梨(あじゃり)」も揚げ物がトッピングされていましたし、池袋の「麺屋武蔵 二天」も豚・玉子を揚げたものがトッピングされていますね。

ちなみに、以前ここで食べたソーセージ天はイケました。次回は春菊天にしてみようかな、かなり微妙だと思われますが。



夜は先月オープンした神保町 or 御茶ノ水の「三四郎」へ。あの有名な「中村屋」@海老名(高座渋谷から移転)が都内に初進出です。セカンドブランドになるのかな? 開店時は中村店主が自らラーメンを作っていたそうですが今日は不在。でも、湯切りはしっかりと天空落としをしてました。

メニューは、醤油(むらさき)・塩(うしお)・カレー(まさら)の三種で、むらさき(770円)にしてみました。

スープは突出したダシを感じないものの全体のバランスが良く、表面の透明な鶏油は香りよりもアクセントとして良く効いています。コクよりもキレのある醤油スープは、生姜でより輪郭がはっきりとしている印象を持ちました。

中細ストレート麺は三河屋製麺。硬めに茹で上げられ、サクッとした食感はスープとの相性が良いです。チャーシューはオーダーの都度切り分けてた肩ロースで、スモークの香りがスープに馴染んできます。

ただ、もちろん完成度は高いのですが、中村屋ならもう少しインパクトのあるラーメンを出すだろうと想像していたので、満足度はやや低かったなぁ。残りのメニューも食べてみたいです。


 11月6日(木)
昼時に有楽町に行ったので、たぶん10年ぶりに「谷ラーメン」へ。国際フォーラムに近いガード下の丸三横丁にあり、目立たないながらも創業40年の老舗です。

ラーメン(600円)、10年前に比べて50円しか値上がりしていないのは驚愕です。以前の印象は物足りなさがあったのですが、改めて食してみると、この手のさっぱりとした醤油味で素直に食べ進むことができるラーメンが少なくなったと思います。

麺は丸山製麺のやや太めの縮れで、このスープにはもう少し優しいタイプが合うかなぁ・・・なんて考えているうちに食べ終えてしまうという、そんな穏やかながらスルスルとお腹に収まってしまう一杯です。

こういうお店をなくしてはいけない。ちなみに、マイ端を持参するとメンマ or ワカメがサービスとなります。


 11月5日(水)
ランチは三田へ。「むらさき山」の行列は相変わらず20人ほど。最近は夜までスープが持たないこともあるんだとか。TVの影響は凄いですね。「らーめん 丸」も10人ほどと昼休みには敷居が高くなってしまいましたが、どちらもレベルが高いので仕方ないですけど。

なので、「品香亭」へ。ずいぶんと前に一度行ったことがあるのですが、なぜかレポートを書いていませんでした。店先には「元祖中華麺、自家製麺」とあり、ラーメン類のサンプルが飾られています。店内は大きくなく、テーブル席のみの昔ながらの中華屋さんという雰囲気。優しそうなお母さんがホールを切り盛りしています。

湯麺(600円)、余計な油は皆無のスープは非常にシンプルな塩味で、野菜の風味が引き立っています。自家製麺は平打ちで、一定範囲でばらつきのあるきり方。白っぽく硬めの茹で上げで、味そのものよりも食感を楽しむ麺でしょうか。

野菜をたっぷりと摂取できてこれで600円は安いと思います。隣の人が食べていた広東麺が美味しそうだったので次回はそれにしてみます。



夜は知り合いらと三軒茶屋へ。駅近くの三茶仲見世にある「戎参」で生ホッピーを飲みつつ、ガツ刺し・コブクロ刺しを頂く。新鮮でクセがなくどれも食べやすいです。焼きはどれももちろんいいのですが、その中で一番のお薦めはホルモン焼き(タレ)。脂をたっぷりと纏った小腸を網焼きにして醤油味のタレで味付けしたもので、噛むほどに脂がジュワーと口内に広がります。ご飯に乗せて食べてみたい。

しかしながら、ここでお腹一杯にしたい気持ちを振り切ってもう一つの目的である「麺屋 臥龍」へ移動。とらさんラジオでも触れさせて頂きましたが、つまみは日によって異なります。今日は「いぶりがっこ」があるというのでもちろんそれ。あとはほぼ定番のイベリコ豚のサラミ。焼酎は赤霧島から始めて皇神(すめがみ)。以前も頂きましたが東酒造@鹿児島で、お気に入りの七窪と同じ蔵の芋焼酎です。白麹で醗酵させて時間差で黄麹を「追麹」したという製法のため、何とも言えない香りと華やかさがあります。

〆は今日から提供を始めたという冬季限定の味噌(850円)を。

実は何度か味見をさせて頂いているのですが、それとはかなり異なっていることに驚きました。短期間のうちに賄いレベルから一気に商品として提供できるレベルに引き上げることができるのは、さすがプロです。

ベースである軍鶏白湯スープを生かしつつ、味噌の風味を存分に楽しめる逸品。麺は従来と同じ細麺ですが、味噌=太麺という図式が覆ってしまいました。これからの季節、常設メニューの軍鶏白湯麺はもちろんのことですが、これはお薦めできます。


 11月4日(火)
夜は巣鴨の「やきそばーHIT」で生ビール・JINROの水割りを飲みつつ、つまみのうま辛もやしでまったりー。

つまみに韓国風油そば(700円)。オーダーの都度、麺帯をパスタマシンで切り分ける麺は相変わらずのもちもち。店内に鎮座している小野式製麺機で麺帯をまとめているそうで、現在お店では「生き生き小野式麺」と呼んでいます。ピリ辛で味付けされてニンニクが程よく効いているので、さらに酒のペースが進みます。

〆に釜玉らーめん(600円)。生玉子の黄身がトッピングされ、温かい麺の下には醤油ダレが。それらをよくかき混ぜてから頂くと、麺が持つ本来の味が良くわかります。ほんとこの麺は凄いや。

自家製麺のラーメン店は数々あれど、この麺はほかでは食べられません。ご主人一人で切り盛りしているので、オーダーが重なると待ち時間が長くなりますが、その理由は明白。手抜きをせずに丁寧につまみもラーメンも作っているのは好印象です。これからも通い続けます。


 11月3日(月・祝)
河辺(住所は青梅市)の「めんや たも」に行ってみました。つけ麺の「麺楽」からほど近い目立たない住宅地の中にあり、自宅を改造したような店構えでカウンタ6席だけの小さなお店。昨年9月にオープンし、実は何度かトライしていたのですが、なぜかふられ続けていたんです。電柱にある「めんや たも →」の案内どおりにお店に到着。

メニューはラーメンにトッピングが数種類と、季節メニューとして夏は冷やし中華、その他の季節は油そばとなるようです。化学調味料を一切使わずに、自然の恵みにこだわった体に優しいラーメン、とあります。

ラーメン(600円)、表面は白っぽい油に覆われていますが、醤油スープは透明感があるもの。牛脂のようなやや甘みのある独特の味わいで、魚系はあまり感じず動物系主体の優しいスープ。基本はさっぱりとしていますが、油とのコンビネーションがなかなかで物足りなさは感じません。よく考えられた一杯だと思います。

開店して1年だそうですが、厨房の壁などはピカピカに手入れがされていて清潔感があるのは素晴らしいことです。飲食店ならば当たり前といえば当たり前のことでしょうが、往々にしてそこまで気が回らないお店が多いのも事実。また、そんな雰囲気や味だけでなく、気さくな女将さんの人柄に惹かれてリピートする人が多いんじゃないでしょうかね。

夜にお邪魔して、アサヒ樽生クォリティセミナー修了の腕前のビールをまったりと飲んでみたいもんです。


 11月2日(日)
地元のお気に入りである「太公望」へ。

材料費高騰のあおりを受け、先日50円値上げしてしまいましたが、質を落としていい加減なものを提供して味を出せなくなるよりは数倍ましです。というか、使用している材料を知っているだけに、元来の値段設定が安いと感じていたので全く違和感はありません。むしろ適正価格ではないでしょうか。

値上げ後でも大盛りは一般的には100円なところ、価格据え置きの50円のままです。さらに、小・中・高校生は麺類50円引き、大・特大は無料サービスを継承しているのは、お腹一杯になって欲しいというご主人の心遣い。大きくなったらいい思い出になることでしょうね。自分が子供の頃は近所にまともなラーメン店がなかっただけに、部活帰りにここに立ち寄れる学生さんがうらやましい限り。

今日は塩らーめん(700円)、化学調味料未使用ながら芳醇な和風魚介系の香りと、味付けに使用しているひんぎゃの塩@青ヶ島がベストマッチング、加えてトッピングされた岩海苔で海の香りが満載です。個人的にはスープ・麺・手裂きメンマなどどれも好きな中で、最も秀逸だといつも唸ってしまうのはチャーシュー。冷凍肉は一切使用しないフレッシュさと、それを生かすべく絶妙な味付けが素晴らしい。

いつもながらの滋味深さの一杯を堪能して大満足でした。
来月で開店十周年です。いつもお世話になっているから、何か考えようかな。


 11月1日(土)
今朝の新聞にチラシが入ってきた「四代目 哲麺 あきる野店」に行ってみました。地元では有名な、お好み焼きの「道とん堀」が他業態展開しているラーメン店で、店名通りこれで4店目となります。オープンしたばかりなので花輪がたくさん飾られていました。

メニューはお決まりの豚骨醤油・豚骨塩に加えて、辛いラーメン(券売機では売り切れ)もあるようです。

豚骨醤油ラーメン・バリカタ(500円)、昭島店で食べたのと同じように、豚骨の風味は強くなく、しっかりとした醤油味と、表面を覆う褐色の油が発する香ばしさが特徴的なスープです。一見くどそうながら、クセがなく素直に食べ進むことができます。

麺は博多系の極細麺。バリカタ指定らしく硬めの歯ごたえがありつつポキポキ感はなく滑らかです。あくまでも個人的な好みですが、粉落としまで麺の硬さが調節できるのであれば、本場の歯ごたえを再現して欲しいかな。でも、博多ラーメンとは名乗っていないですし、ボキボキでは違和感を感じる人が多いでしょうから、これはこれでアリかと。


連れの、豚骨塩ラーメン・バリカタ(500円)を味見。醤油と塩と味付けが異なるはずなのに、表面の褐色の油のせいでしょうか、印象はそれほど変わりません。醤油・塩とも個人的にはどちらも良かったです。


良くお邪魔する区内ラーメン店の麺も、公表はしていないもののなぜか埼玉にある同じ製麺所なんです。印象としては、つるつる・滑らか・もっちりなので、ここでの博多風の麺はそれを踏襲しているのかもしれませんね。

駐車場は10台程度のキャパがあります。交通量の多い睦橋通りですし、近くにはスーパーもあるので、繁盛する条件は整っています。今後の展開が楽しみです。