放映日:98/12/10(木) 19:00〜
番組名:PAKU2グルメんぼ(テレビ朝日)
    ラーメンスペシャル
紹介店:どる屋、千ひろ、海新山、爐、千年ラーメン、
    山頭火渋谷店、じゃんがら原宿、パンケ、
    天金、つるや、味乃やまびこ、
    井出商店、○京、丸高(ラーメン店のみ)



放映内容

まずは宇都宮。宇都宮と言えば餃子ということで、1店目は
店名:宇都宮餃子館(028-638-5400)
住所:宇都宮市東宿郷2−14−4
舞茸餃子(6ヶ)650円


店名:どる屋(028-649-5917)
住所:宇都宮市中央2−8−6
香りねぎラーメン 650円
店主:落合康友さん
大量のシラガネギに熱した特製ネギ油を注ぐ。ハーブの一つのルッコラが香りを引き立てる。ネギはハウス栽培している「ベルロマン」という種類で生で食べても辛くない。繊維が固くならないうちに収穫でき、食感が柔らかくて風味の良い味に育つのだそうだ。ネギ油はゴマ油と「ベルロマン」の青い部分を熱したもの。
スープは豚のゲンコツをベースに、地鶏、干しえび、ほたての貝柱、昆布、りんご、にんじん、しょうが、にんにく、ねぎ、秘密の海産物などを11時間煮込んで作る。
麺はやや細目の縮れ麺。
チャーシューは麦味噌を中心に、テンメンジャン、チーマージャン、ゴマ油、カキ油、腐乳、醤油、赤ワイン、玉ねぎ、にんにく、しょうが、ねぎ、あんず油、五香粉、黒コショウ、砂糖、塩など20種類の調味料を、表面に塗り込んで焼くことで砂糖がキャラメル状になり味と風味が整えられるとのこと。
豚肉ブロックを15cm程に切り、塩で下味を付けてから調味料の中で冷蔵庫の中で3日間寝かす。アルミホイルでネギといっしょにオーブンで3時間焼いて出来上がり。


店名:千ひろ(ちひろ) (0424-99-0610)
住所:調布市布田1−49−24
鯛骨スープ麺 900円(1日限定50食)
店主:渡辺さかえさん
お客さんの8割が女性という人気ラーメン。
スープの秘密は、ダシに真鯛のアラを使っていること。余分な油を抜くため真鯛のアラ湯通ししてから羅臼昆布、ネギ、ショウガ、ニンニクなどと煮込んで沸騰させないように透明なスープを作る。3時間経過したところで、殻を割ったワタリガニと日本酒を加えて更に灰汁を取りながら4時間煮込んで完成。
麺は極細麺。


店名:海新山 (03-3719-7678)
住所:目黒区五本木2−53−8
上上ラーメン 1500円
店主:渡部康晴さん(63歳)
NASA開発の浄水器を使用した純水(不純物なし)を使用している。美食は短命であると言われるほど、美味しいものはカロリーが高いため、健康料理を研究してきて20年。
怪しげな食材を紹介し始める。朝鮮人参の10倍の効力があるという田七人参、滋養強壮に効くクマ笹の葉、米・麦・粟・きび・豆の粉の五穀、老化防止の漢方アントシアオイルなどを使っている。
スープは野菜・肉・魚介類の30種類から作ったゼラチンとNASAの水から作っている。
ご主人の一言「私は世界最高のコックなんです。」


北海道のニューウェーブ
店名:爐(いろり) (011-261-9589)
住所:札幌市中央区北5条西6丁目 札幌センタービルB1
スペシャルラーメン 900円
店主:大関鉄三さん
お店の目玉である黒いスープのラーメンの作り方。
無精製ラードを熱して透明になったら、イカ・ホタテ貝・ツブ貝・ムール貝を入れて炒める。モヤシを加えて強火で一気に炒めてから、具と油を分けて。油だけをさらに熱することにより褐色から黒になる。つまり、ラードの水分が蒸発し焼けこげて魚介類の黒いスープが出来上がる。
麺は西山製麺で、地下に熟成室で2日寝かせたあとお店で7日間寝かせることにより、麺の中の小麦粉のタンパク質結合してグルテンに変わり、食感の良い粘りのある麺になる。
茹でた麺を黒い油で炒めてから、豚骨スープを加えて、具を合わせる。
上部の黒い部分は海産物の香りで、下の方は豚骨の味がするとのこと。


店名:千年ラーメン (0424-89-5678)
住所:調布市小島3−68−1
   調布駅から品川通り沿い 徒歩2・3分
千年ラーメン 590円
店主:小宮守弘さん
麺は細麺で、替え玉無料の食べ放題。具は海草類がたっぷり。
麺は自家製麺で強力粉と塩水と卵の殻をつぶしたカルシウムを加えて作る。
スープは直径1.5mの自称日本一の大釜で豚の頭を60個を煮込んで作るコッテリ系。
店主の一言「千年ラーメン、3回食べればクセになる」



芸能界きってのラーメン好きというタレントの岩崎ひろみさんが紹介。実家がラーメン店でおやつ替わりにラーメンを食べていたとのこと。そんな彼女のランキング。
3位
店名:山頭火渋谷店
住所:渋谷区渋谷3−13−7 (03-3797-3500)
メニュー:トロ肉ラーメン 1100円
店長:土屋一郎さん

2位
店名:九州じゃんがららーめん原宿店
住所:渋谷区神宮前1−13−21 (03-3404-5572)
メニュー:小吉定食(じゃんがららーめん・しそごはん・角肉・ウーロン茶のセット)730円、カピタンにんにく50円、からしタカナ100円

1位
店名:パンケ
住所:八千代市八千代台北1−9−3 (0474-83-6436)
みそラーメン 720円
岩崎ひろみの実家。北海道の赤味噌と青森の白味噌のブレンドスープでちょい辛で、具は野菜たっぷり。


ここで、新横浜ラーメン博物館広報担当の武内伸さん登場。「今年のトレンドは旭川と和歌山です。」「旭川は醤油寄りのトンコツ味で、和歌山はトンコツ寄りの醤油味で、醤油味・トンコツ味の両方の人に受け入れられた。」「共通点は懐かしくて新しい味。」とのこと。


旭川のお店の紹介
旭川ラーメン大賞を決定している北海道経済の編集次長 北牧和彦さんによると「以前はあっさりとしたものが主流だったが、最近はトンコツを前面に出すコッテリ系のお店が増えてきた。2年前に出来たラーメン村には美味しいお店が集まっている。」

あさひかわラーメン村・村議会議長、旭川ラーメンバーズ代表の伊藤友一さんの案内で、1軒目。
店名:ラーメンの天金 ラーメン村店 (0166-48-3918)
住所:旭川市永山11条4丁目
しょう油ラーメン 600円
表面には脂の層が出来ている。その正体はラードで、表面を覆うことによって最後まで熱々のラーメンを楽しめる。
スープは豚骨と鶏ガラのみだが、豚骨臭くなくシンプルな味わい。

次はラーメン村ではないが、今年の大賞受賞の
店名:つるや (0166-31-5814)
住所:旭川市4条通り19丁目左10号
メニュー:味噌野菜チャーシュー 900円
炒めた野菜と豚骨のスープ。タレは白味噌に砂糖・一味唐辛子・にんにく・しょうがに醤油を加えたオリジナル。

次は旭川のラーメン店のほとんどが使っているという製麺店
店名:加藤ラーメン (0166-31-5221)
住所:旭川市4条通り21丁目右55号
社長:加藤紀人さん(3代目)
昭和22年創業。「うちの麺は水分が少ないので(粉は)さらさらしている。」スープの味を吸わせるため麺の水分を控えている。何重にも圧縮して、麺にコシを出す。

店名:味乃やまびこ (0166-31-8900)
住所:旭川市豊岡12条1丁目
店長:加藤隆仁さん(加藤紀人さんの弟)
メニュー:チョビ辛ミソラーメン 700円
スープは豚骨ベース。タレは味噌にリンゴのすりおろし、豆板醤、朝鮮辛子、一味唐辛子、水飴などを使い、弟の隆仁さんが作ったチャーシューの煮汁を使い、兄・紀人さんが味噌ダレに仕上げ、それを2週間寝かせて作る。


次は和歌山
店名:井出商店
住所:和歌山市田中町4−84 (0734-36-2941) 休:木曜
店長:井出紀生さん(2代目)
メニュー:中華そば500円、早すし150円
麺は細麺で、コリコリした歯触り。
スープを作り出したのは初代店主井出つや子さん(83歳)。豚骨10に鶏ガラ1の割合で24時間炊炊きあげる。

和歌山には○がつくお店が多い。その中で
店名:○京
住所:和歌山市雑賀町120 (0734-23-5754)
店長:柳川真之さん
調理場は屋台の調理台。ご主人曰く「○に元祖があるんです」

元祖に関していろいろ情報を収集して
店名:丸高 新内本店
住所:和歌山市友田町2−50 (0734-32-3313)
店長:高本英一さん
メニュー:中華そば 550円
昭和15年創業。豚骨を醤油の中でひと煮立ちさせ、取り出して一晩寝かせて味を落ち着かせる。それを水から炊いてスープをとる。タレは最初に豚骨を煮た醤油を使用する。
この丸高にあやかって、新しくお店を出した人は屋号に「○」を付けた。

和歌山は醤油の発祥の地だという。
店名:太田久助吟製
住所:和歌山県有田郡湯浅町湯浅15 (0737-62-2623)
ご主人:太田庄輔さん
和歌山県有田郡湯浅町にある興国寺の名物である金山寺醤(みそ)が醤油のルーツで、大豆・丸麦・米に生姜・丸茄子・白瓜・しその野菜を加えて作る。そこで生じるたまりが醤油のルーツ。

もう一軒の醤油屋さん
店名:角長
住所:和歌山県有田郡湯浅町北町 (0737-62-2035)
ご主人:加納長兵衛さん(5代目)、加納誠さん(6代目)
創業天保12年(1841年)以来手造りの醤油を造り続けている。
原料は、大豆(岡山産)、小麦(岐阜産)、岩塩。
完成までは、盛り込み(蒸した大豆・煎って砕いた小麦に麹菌を混ぜ合わせて麹室に入れる)・発酵(1〜1.5年かけて、麹の発酵に合わせて攪拌作業を繰り返す)・搾り(充分に味・香り・色合いが整った時点で仕込み桶から取り出して搾る)の工程を経る。


感想

美味しそうなお店が多かった。
普段のラーメン特集番組より、素材・作り方の紹介が多く中身が濃かった。


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