放映日:98/05/24(日) 13:00〜
番組名:噂の!東京マガジン(TBS)
    週刊誌 特ダネの真相
   「噂の和歌山ラーメン ルーツの謎を解く!」
紹介店:のりや@大井町
    まっち棒@豪徳寺
    井出商店@和歌山
    丸高@和歌山



放映内容

 週間現代4/25号「グルメ5人が選びに選んだ 東京大阪最新ランキング 今年一番うまいラーメン Best10」の記事を紹介。(ジャンボさん、OOSAKIさん、しうさんたちの記事です)東京で和歌山ラーメンがブレイクしていることを紹介して、そのルーツを探っていく。

 東京で食べられる和歌山風ラーメンとして、「のりや」の中華そばを紹介。茶濁したスープに細目のストレート麺、具はチャーシュー、メンマ、ネギ、ナルトとシンプル。今年1月にオープンし連日満員。スープはトンコツ、鶏ガラ、海の幸をベースにしている。
 ご主人の永井利明さん(30歳)は、自分のラーメンの特徴として、九州トンコツと東京の正油(中華そば)の中間ぐらいとのことだが、和歌山には行ったこともラーメン屋で修行をしたこともない。今年1月まではアクセサリーを売っていたが、まっち棒@豪徳寺の味に魅せられて何度もお店に通い、独自に研究してお店を出した。
 「まっち棒」のご主人、當仲邦弘さんが、東京に和歌山ラーメンを出そうとしたきっかけは、「自分自身が和歌山出身であり、一番美味しいと思っていたからで、現地のラーメンというは和歌山名物と言っても過言ではない。」とのこと。
 ラ博の武内伸さんのコメント。「和歌山はラーメン店の数が多いので、ラーメンどころの1つに加えても良いのでは。」

 地元和歌山のラーメンの検証として紹介されたのは、週刊現代で関西ベスト10にも選ばれた「井出商店」。創業46年。
 中華そばは、醤油味のタレと濃厚なトンコツスープと細目のストレート麺、具はチャーシュー、メンマ、ネギと特徴である蒲鉾。
 まず、のりやのご主人が井出商店の中華そばを食べてみる。「想像していたより正油がきつくなく、まろやかな感じ。」とのこと。
 今度は井出商店の厨房を借りて、永井さんが東京から持ってきたスープ、タレ、麺で、のりやの中華そばを作ってみる。井出商店のご主人の評価は、「ええ味してるわ。」

 ここからは本格的に和歌山ラーメンのルーツを探る。井出商店のご主人・お母さんが言うには「昔は韓国の人達がやっている屋台が多かった。」「和歌山には井出系と、トンコツベースの透き通った醤油味の車庫前系の2つがある。」

 現地の郷土史研究家、山本潔さんによると「和歌山ラーメンは終戦後のヤミ市に朝鮮の人達が食べ物の屋台を出し始めたのが始まりで、スープに牛ではなく豚を使ったのは、和歌山はもともと養豚が盛んだったからで、九州のラーメンをまねした物ではない。」

 ルーツである車庫前系の元祖として「丸高」を紹介。創業57年。
 中華そばは、濁りの少ないトンコツ醤油味に、麺は黄色い太麺。具はチャーシュー、メンマ、ネギと赤い蒲鉾。ご主人は3代目である高本英一さんで、初代(お父さん)は韓国出身。「和歌山では親父が最初に和歌山ラーメンを作ったという自負がある。」
 スープの材料のトンコツは正油で煮てから使うが、灰汁を取るのと冷蔵庫がない時代に日持ちをさせるためで、九州とは全く違う。これがトンコツ+醤油味の和歌山ラーメンのルーツだった。


感想

 和歌山出身でないのりやのご主人が、ラーメン修行なしで、あそこまでの味を出せるとは驚きです。だって本当に旨いもの、、、。


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